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江戸期の大庄屋屋敷である「上野家」を後世に残そうと、地元住民の方やボランティアの方により、保存活動が行われています。活動内容や、活動を新聞で紹介された際の記事をご紹介します!
 保存活動


上野家保存のためのボランティア活動(2001年8月)

 2001年3月、西方寺公民館を会場に、上野家の資料調査を進めておられた丹後郷土資料館の石川登志雄氏(現、京都府教育委員会文化財保護課)と、京都工芸繊維大学教授の日向進氏が話題提供し「民家再生利用を考える一木造文化の継承」のテーマで集会が開催されました。現当主も参加され、地元の人たち約20人とともに、地域の活動の拠点としての上野家の建物の可能性について話し合われました。
 無住の状態が続いたため、雨漏りなどが生じ、庭の樹木が繁茂して建物の陽当たりや風通しを悪くしていた上野家を保存・活用するために、地元の岡田中むらづくり委員会、岡田中公民館、岡田中区長会が中心となって、ボランティア運動が始められました。2001年8月には約50人が参加して、庭木の剪定や草引きなど、周辺環境の整備が行われ、また、屋根の応急修理が美山町の茅葺き職人や舞鶴瓦工事組合、府瓦技能士組合の組合員によって行われました。
以後も、地元の人たちやボランティアによる清掃、補修が続けられるほか、2002年8月からは、京都府立大学宮崎研究室、加佐ふるさと塾、地元住民らによってワークショップが開かれており、上野家の建物を有効活用するための施設内容、組織、運営方針などについて検討が積み重ねられています。

 新聞記事紹介

主屋のかやぶき屋根を応急修理する職人=舞鶴市の上野家で

平成13年8月5日 毎日新聞
  「上野家」を後世に残そう
   〜住民ら60人参加 屋根修理や掃除に汗〜

 舞鶴市西方寺にある江戸期の大庄屋屋敷「上野家」を後世に残そうと、4日、地元住民やボランティアらによる修復作業が行われた。
 同家は約170年前の天保年間か、それ以前に建てられたとみられ、木造平屋建て母屋(約200平方メートル)や土蔵など、大庄屋屋敷の全容を今に伝えている。明治期に衆院議員を務めた故上野彌一郎さんの居宅でもあったが、十数年前から無人となり、家屋の傷みが進んだ。このため、地元有志が保存に向けた活動に着手。これまでにも研究者を招いた座談会などを開いてきた。
 この日の作業には約60人が参加。気温30度を超える猛暑の中、周辺の草刈りや庭木のせんてい、屋敷内の掃除などに当たった。また、かやぶきや瓦ぶきの職人に依頼し、雨漏りのあった屋根の応急修理も行った。
 地元の岡田中公民館の弓削寿館長(67)は、「地域にとって貴重な財産であり、修復出来てよかった。今日の参加者の意見も聞き、今後、具体的な利用法や保存法などを検討していきたい」と話していた。


屋根を修理するかわら技能士たち=舞鶴市西方寺で

平成13年12月3日 朝日新聞
  江戸期「上野家」の屋根がわら
  プロが保存に一役

   〜取り換えや下地を修理 技能士ら9人〜

 舞鶴市西方寺に残る江戸時代の大庄屋「上野家」で2目、老朽化している屋根がわらを、同市のかわら技能士たちがボランティアで修理した。地域活性化のシンボルにしようと、保存運動をしている同地区の岡田中村づくり委員会(弓削寿委員長)は、「雨漏りなどがあったので、プロの手で直してもらえて安心」と喜んでいた。
 同家は約170年前に建てられたとみられており、約15年前に空き家になってからは雨漏りがひどくなっていた。
 修理をしたのは舞鶴瓦(かわら)工事組合と府瓦技能士会舞鶴支部の9人。屋根に上って割れているかわらを取り換えたり、かわらの滑り止めになる下地の杉の皮や土を塗り直したりした。当時のかわらは、最近のものより大きいため、同組合員らが保存していた古い形のかわらを便った。同組合の山崎安二組合長(48)は「応急措置だが4、5年はもつ。かわら屋根は長持ちし、断熱効果も高い。屋敷が公開されれば多くの人にかわらのよさを分かってもらえる」と話していた。上野家は、85年に空き家になってから老朽化が進み、昨年、取り壊される予定だった。村づくり委員会が、地域の過疎化対策として引き取って保存することを申し入れた。今年8月、地域住民やボランテイアが、草刈りや庭木のせんてい、清掃など屋敷の手入れをした。このことを新聞などで知った山崎組合長が、かわらなどが傷んでいるのではないか、と同委員会に間い合わせ、今回の修理につながづた。委員会の弓削委員長は「かわらの修理は素人では無理で、費用もかかる。ボランティアで直してくれた組合員らの皆さんに感謝している。今後は、建物の使い方を委員会でじっくり検討したい」と話していた。

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